株の動き 2026/07/08(水)

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2026/07/08(水)

サムスン暫定決算「材料出尽くし」でSOX急落、日経平均1480円安

コード銘柄方向コメント
- キオクシア 逆張り 信用倍率22倍、前日は信用買い残が6月26日水準まで再増加。需給は重いまま推移し、テクニカルの節目が機能しやすい環境が続いている。
- 村田製作所 中立 AI半導体株売りの連鎖で10%超の大幅下落。韓国コスピ動向に引き続き左右されやすい局面。
- 太陽誘電 中立 村田同様に10%超の下落。半導体セクター全体の地合い悪化が継続しており動向を注視。
- 三菱UFJ銀行 順張り 金利上昇追い風で高値を更新。AI半導体株から流出した資金の受け皿として相対的な強さを発揮。
- ファーストリテーリング 中立 前日も堅調に推移。翌営業日引け後に決算発表が予定されており、結果と市場の反応に注目。

サムスン暫定決算「材料出尽くし」が引き金に

7月8日(水)の国内株式市場は、韓国サムスン電子の暫定決算発表を引き金とした半導体株の急落に引きずられ、日経平均株価が1480円安(−2.12%)と大幅に下落した。

サムスン電子が発表した4〜6月期の暫定決算は、営業利益が約9兆円(89.4兆ウォン)と市場予想を5兆円ほど上回る好内容だった。しかし、結果発表直後から「材料出尽くし」との見方が広がり、株価は5%超の急落。さらに中国のディープシークがAI半導体を独自開発しているとの報道も半導体株売りに拍車をかけた。

韓国コスピは終値で4.91%下落し、今年6回目となるサーキットブレーカーが発動。コスピの変動を増幅させる3倍ETFが米国時間に取引されていることも相場の乱高下に寄与しているとみられる。

国内半導体株に連鎖、日経は基準線攻防へ

この余波を受けてSOX(フィラデルフィア半導体株)指数は4.65%の大幅下落。国内ではキオクシア・村田製作所・太陽誘電が軒並み10%超の下落となり、日経平均の下げを主導した。TOPIXの下落率が相対的に限定的だったのは、これらAI半導体関連銘柄の寄与度の差による。

テクニカル面では、SOXが一目均衡表の転換線と基準線の「逆転」を示す売りサインを点灯させた。すでに地合スパンが株価を割り込む「逆転」が出ていたところに、さらにもう一段の逆転が重なった格好で、株価が雲を割り込む「三逆転」に至ると最も警戒すべき下落シグナルとなる。NASDAQはすでに雲の中に入っており、転換線を割り込めば雲の下限まで下落する可能性も否定できない状況だ。

日経平均の一目均衡表における基準線は6万7583円。日経先物は500〜800円程度のマイナスで推移しており、この水準を下回ると「一段の悪化」と判断せざるを得ないと配信者は見立てている。RSI50も割り込み、雲付近までの下落は警戒しておく必要がある。

需給面:キオクシアの信用残は高止まり

キオクシアの信用倍率は22倍と依然として高い水準にある。直近では信用買い残がわずかに減少する場面もあったが、前日の急落を受けて再び増加に転じ、6月26日につけた水準と同程度まで積み上がった。需給の重さが続く中でテクニカルも悪化しているため、チャート上の節目が機能しやすい環境にある。

セクターローテーション:資金の行方に注目

一方で、三菱UFJ銀行など銀行株は米長期金利上昇(4.548%)を追い風に高値を更新しており、AI半導体株から逃げた資金の受け皿となっている構図が鮮明だ。ファーストリテーリングも前日は堅調に推移しており、翌営業日引け後に決算発表が予定されていることから注目度が高い。安川電機など先行して決算発表を行う企業の内容も順次確認していく局面に入っている。

追加リスク:原油急騰とインフレ懸念

週末時点では供給過剰による原油下落が想定されていたが、イラン情勢の悪化(ホルムズ海峡での船舶攻撃)を受けて原油は5%急騰。インフレ再燃・利上げ観測の復活という形で米株の上値を抑える新たな重石となっている。

本日のザラバは引き続き韓国コスピの動向を睨みながらの展開となる見込みで、日経先物の基準線割れと半導体株の動きを中心に注視が必要だ。

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