株の動き 2026/07/10(金)

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2026/07/10(金)

ETF分配金1兆円売りを吸収、日経先物1000円高で半導体とファストリが牽引

コード銘柄方向コメント
- ファーストリテーリング 順張り 第3四半期決算で今期2度目の上方修正、市場予想超えの実績。PTSで前日終値比2000円超の上昇。日経平均構成比率が最大で指数の支え役として最注目。
- キオクシア 中立 前日8.33%上昇。信用買い残は大幅減少(高水準は継続)、現物主導の買いを確認。7万円が当面の節目と分析。PTSでも大幅高継続。
- マイクロン・テクノロジー 順張り 米国市場で大幅高。一目均衡表の基準線はまだ未到達。基準線を突破できるかが今後のSOX全体の方向感を占う上での焦点。
- ウエスタンデジタル(サンディスク) 順張り マイクロンと並んで大幅高。基準線未到達という点は同様。半導体セクターの勢いを測る主力銘柄として引き続き注視。

ETF分配金売りを超える買い圧力、日経先物1000円超高の背景

7月10日(金)の日本株市場は、最大1兆円規模と推計されるETF分配金捻出売りというイベントを抱えながら、日経平均先物が1000円以上のプラスを示すという強い局面を迎えている。前日の日経平均は924円高と久々の大幅上昇を記録し、韓国コスピがマイナスに触れる場面でも安定感を維持した。

米国株とマクロ環境の整理

米国ではSOX指数が主要指数の中で最大の上昇率となる3.06%高を記録。マイクロン・テクノロジーとウエスタンデジタル(サンディスク)が大幅高となり、半導体株主導の相場が続いている。米国がイランへの追加攻撃を終了したことでリスク回避ムードが後退し、原油価格が71.88ドルと落ち着いてインフレ懸念が緩和した。VIX指数は15.90と20を下回っており、過度な恐怖感は見られない。

ただし、SOX指数・マイクロン・サンディスクはいずれも一目均衡表の基準線にまだ届いていない状況にある。今後の米国市場でこれらが基準線を突破できるかが当面の焦点となる。

日経平均を支える2つの要因

ETF売りを前にしても先物が強い理由として、2つの要因が挙げられる。

第一に、ファーストリテーリングの業績上方修正。第3四半期決算で今期すでに2度目の修正を発表し、実績ベースでも市場予想を上回った。PTSでは前日終値比2000円超の上昇を示しており、日経平均構成比率が最大の同銘柄の動きは指数全体に直接的な影響を与える。

第二に、半導体関連銘柄の需給改善。キオクシアは前日8.33%の上昇を記録し、信用買い残が大幅に減少するとともに現物主導の買いが入ったことが確認された。現物主導の買いは受給改善のポジティブなシグナルとみられる。

これら2つの材料が、事前に知られていた1兆円規模の売り圧力を上回る買いの勢いを生み出していると分析されている。

本日の注目点と留意事項

焦点はザラ場でETF売りをこなしながら日経平均が前日の高値を更新できるかどうかにある。一目均衡表では遅行スパンが株価にぶつかっている状況だが、先物が上昇しているため株価を超えてきそうな局面だ。RSIも50を超えてくると見込まれる。

一方で注意すべき点もいくつかある。値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回るケースが続いており、指数が上がっても恩恵を受けられない銘柄群も多い。ここ最近は値上がり銘柄数が増えていた分、AI・半導体相場への回帰で他の銘柄が再び売りに押される可能性がある。

また日本の長期金利が2.878%と3%の節目に接近していることも引き続き監視が必要だ。現時点では金利上昇を意識した売りは目立っていないが、一定水準を突破した瞬間に相場の反応が変わりやすいとされる。変動が大きくなりやすい1日となりそうであり、韓国コスピや米半導体株の動向とあわせてバランスよく見ていくことが求められる。

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