太陽誘電が8営業日で高値比▲51%、韓国発サーキットブレイカーが半導体株を直撃
| コード | 銘柄 | 方向 | コメント |
|---|---|---|---|
| 6976 | 太陽誘電 | 中立 | 高値から8営業日で▲51%、昨日だけで▲19%。売買代金2位。信用買い残が急増し需給が悪化。一目均衡表の雲中に位置し、雲下抜けで三役逆転リスク高まる。決算発表が流れを変える鍵になりうる。 |
| 285A | キオクシア | 中立 | 売買代金1位で大幅安。7万円の節目を割り込み信用買い残が積み上がった状態。一目均衡表の雲上は辛うじて維持も需給が重く、7万円割れ後の信用倍率動向に要注目。 |
| 8306 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 順張り | 昨日も上場高値を更新し時価総額でトヨタを抜き国内首位へ浮上。金利上昇局面が続く限り上昇トレンドは堅いとみる。 |
| 8316 | 三井住友フィナンシャルグループ | 順張り | 三菱UFJと同様に上場高値を更新。金利上昇の恩恵が直接的で、半導体株急落の中でも買いが続いている。 |
韓国コスピがサーキットブレイカー発動、日本の半導体株を直撃
7月14日の東京株式市場は、韓国株式市場から連鎖した外部ショックを受けて日経平均が前日比1,315円安(▲1.92%)と大幅下落した。震源地は韓国総合指数(コスピ)で、今年7回目のサーキットブレイカーが午後1時28分に発動され20分間の売買が強制停止となった。それでも相場は回復できず最終的に8%超の下落となり、一目均衡表の雲を下抜けして三役逆転状態に陥った。
日本の半導体株とコスピの連動性は5分足チャートで比較すると一目瞭然だ。ほぼ同一の値動きを描いており、連動して売買されているといっても過言でないレベルの相関率を示している。日本の売買代金ランキングには半導体・AI関連株がずらりと並びすべてマイナス。売買代金1位のキオクシアと2位の太陽誘電がともに大幅安となったことは、市場センチメントへの影響として非常に大きい。
太陽誘電、8営業日で高値比▲51%という衝撃の崩れ
今回の配信で最大の注目を集めたのが太陽誘電(6976)だ。高値から数えてわずか8営業日で株価は▲51%と半値以下まで急落し、昨日1日だけでも▲19%を記録した。かつてフジクラが急落した際のインパクトを上回るとも表現される急速な崩れだ。
チャート上では一目均衡表の雲の中に位置しており、雲の下限を下抜けた場合は三役逆転が完成するリスクがある。需給面でも信用買い残が急増しており、短期間での回復はハードルが高い。ただし近く決算発表を控えており、その内容が流れを変えるきっかけになる可能性は残されている。
米国市場:半導体安・ソフト高の二極化と原油急騰リスク
米国市場でもSKハイニクスが一時9%超下落し、半導体株全体に売りが波及した。SOX指数は▲4.78%で一目均衡表の雲中に突入。NASDAQは▲1.55%でRSI50割れ、基準線・転換線をともに下抜けしており、チャート構造の悪化が鮮明だ。一方でソフトウェアや消費関連には資金が流入し、ダウは▲0.26%と3指数の中で最も底堅かった。
もう一つの懸念はイラン情勢だ。イラン革命防衛隊がホルムズ海峡の再封鎖と全船舶の通航禁止を宣言したと伝えられ、原油価格は77ドル台へ急騰。テクニカル面でも底値打ちの形に見え、80ドル超・基準線越えとなれば米国内でインフレ再燃懸念が高まりFRBの利下げ期待が後退するリスクがある。長期金利はすでに4.612%まで大幅上昇している。
銀行株が対照的な強さ、三菱UFJが時価総額で国内首位へ
全面安の中で際立つ強さを見せたのが銀行セクターだ。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)と三井住友フィナンシャルグループ(8316)はいずれも上場高値を更新。三菱UFJは時価総額でトヨタ自動車を抜き国内企業として初の1位に躍り出た。金利上昇が続く局面では銀行株の上昇トレンドは堅固とみられており、半導体偏重ポートフォリオの分散先として引き続き注目度が高い。
日経先物は今のところ小幅な下落にとどまっているが、韓国コスピおよび米国半導体株が落ち着くことが第1条件であり、本日も変動が大きくなるリスクは十分意識しておきたい。