13週線割れ指数続出、次の節目は26週線――AIラリー崩壊とイラン情勢が二重圧迫
| コード | 銘柄 | 方向 | コメント |
|---|---|---|---|
| - | キオクシア(記憶シア) | 逆張り | 金曜日にストップ安。週足で13週移動平均線を割り込んできた。SOX指数と連動して26週移動平均線での下げ止まりに期待したい局面。 |
| - | Apple | 順張り | 週間5.84%上昇し時価総額で一時世界首位に。週足チャートは史上最高値圏を維持しており、ナスダック全体を下支えしている。 |
| - | 日経レバレッジETF | 中立 | 週間12.87%下落。信用買い残が先週の135万株から224万株に急増しており、需給面では将来の戻り売り圧力が大幅に増加している。 |
13週移動平均線を割り込んだ指数が続出――次の節目をどう読むか
先週の日本株・米国株市場は、複数の主要指数が週足ベースで重要な節目を割り込む展開となった。日経平均は週間で6.43%下落し、多くのチャート参加者が注目する13週移動平均線を明確に下抜けた。TOPIXは2.90%安でかろうじて13週線を維持したが、グロース250指数は3.30%安で再び安値圏に沈んでいる。
米国市場では、ニューヨークダウが0.93%高と最も健全な推移を見せた一方、S&P500が1.55%安、ナスダックが2.90%安、ナスダック100が4.13%安、そしてSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が9.97%安と、半導体・AI関連株を中心に大幅な調整となった。
下落の二大要因:AIラリー崩壊とイラン情勢
今回の下落を引き起こした要因は主に二つある。一つ目は、中国AI企業ムーンショットの最新モデルが、アンソロピックなど米国AI企業のサービスを上回る性能を持ちながら、コストが低いとの情報が伝わったことだ。これがAI関連株全体の売り材料となり、アルファベットもジェミニの提供遅延が重なって下落した。
二つ目は、イラン情勢の悪化だ。地政学リスクの高まりからWTI原油先物が82.5ドルまで上昇した。原油が80ドルを超える水準で推移し続けると、インフレ懸念が再燃し、利上げ観測が市場の重しとなる展開も視野に入ってくる。
次の節目は26週移動平均線か
テクニカル面では、前回のイラン情勢悪化局面において日経平均の26週移動平均線(現在の目安値:約60,285円)が有効な押し目として機能した経緯がある。しかし今回は、当時と異なりAIラリーの崩壊という追加の下落圧力が重なっている。同じように26週線で反転するかどうかは、SOX指数の動向次第と見るべきだろう。
ナスダックについては、前回の調整局面でも26週移動平均線が押し目として機能しなかった経緯があり、その下方に位置するトレンドラインに注目する展開になるとの見立てだ。
需給面でも警戒が必要
見落とせないのが、日経レバレッジETFの需給動向だ。先週の下落過程で信用買い残が135万株から224万株へと急増した。信用買い残の増加は将来の売り圧力増大を意味し、反発局面での上値を抑える要因となりやすい。現状の需給は「重い」状態にあると判断されている。
一方、米国市場ではAppleが週間5.84%上昇し史上最高値を更新、時価総額で一時世界首位に立つ場面もあった。ナスダック全体の下落率が大きくなった理由の一つは、半導体株の比率が高いことにあり、Appleが支えとなっている部分があるものの、指数全体のチャートは他の主要指数より悪化している。
今週の注目点
週明けの日本株については、今夜のSOX指数の動きが最大の焦点となる。日経平均の構成比率上位にアドバンテスト・東京エレクトロン・ソフトバンクグループなどが並んでおり、半導体株の動向が直接的に指数に響く構造は変わっていない。26週移動平均線が押し目として機能するかを冷静に見極めながら、新たなポジティブニュースが出た際に素早く対応できる準備を整えておくことが、現局面での基本スタンスとなる。