決算ラッシュ初戦でアルファベット・テスラ急落、日経先物1000円超安の波乱スタート
| コード | 銘柄 | 方向 | コメント |
|---|---|---|---|
| - | ディスコ | 中立 | 中間決算は営業利益33%増・上期配当42円増配と業績は堅調だが、終値69,410円に対しPTSは65,000円台と約10%弱の下落が懸念される。雲の下・転換線際に位置し信用倍率9.24倍と買い残が重い。 |
| - | メモリ関連株 | 中立 | マイクロン時間外上昇を背景にPTSは小幅プラスも63,000円台と前日高値に届かず。上下どちらにも動ける位置にあり一目均衡表のチャート判断はザラバ次第。 |
| - | アルファベット | 逆張り | 約17%急落で直近安値を割り込みチャート悪化。ナスダックへの寄与度が高く、同社の下落がハイパースケーラー決算全体への警戒感に直結している。 |
| - | テスラ | 逆張り | 約13%急落でイラン情勢悪化時の安値を下回りチャートは相当悪い状態。一般消費財セクターを押し下げており、日本の輸出関連株への波及にも注意。 |
決算ラッシュ初戦で主要企業が急落、日経先物1000円超安の波乱スタート
7月24日(金)の日本株市場は、前日夜の米国市場で相次いだ主要企業の決算発表を受け、波乱のスタートが濃厚となった。
アルファベット・テスラ急落が市場全体を直撃
アルファベット(Google親会社)は売上高こそ市場予想を上回ったものの、AIへの設備投資見通しを大幅に引き上げたことで「過剰投資懸念」が浮上し、約17%の急落となった。テスラは売上総利益が前年同期比で悪化し市場予想にも届かなかったことが嫌気されて約13%下落、IBMも決算発表後に売りを浴びた。
両社の株価は直近安値を割り込んでおり、テスラに至ってはイラン情勢悪化時の安値を下回るなどチャートは相当悪い状態だ。マグニフィセント7が揃って下落したことでナスダックは2%超の下落、S&P500は一目均衡表の雲の中に突入し、ダウも基準線が大きく下方向にブレるなど米国市場全体のチャートが明確に悪化した。
日経平均:雲の中入りが濃厚、65,000円台半ばのスタートか
前日の日経平均は307円高で引けていたが、日経先物は1000円超の下落となった。本日の雲の上限は66,106円であり、雲の中に入ってのスタートが濃厚だ。転換線を割り込んだ場合、その下にすぐ雲がある構造となっており、テクニカル面での下値リスクには注意が必要となる。
TOPIXは転換線・基準線の上を維持しており日経平均に比べて底堅さが見られるが、アルファベット・テスラの急落が銀行株など好調だったセクターの動向にどう波及するかが注目される。グロース250はRSIが50以下で下方向に触れやすい位置が続いている。
ディスコ決算:業績良好も時間外10%弱下落
昨日引け後に中間決算を発表したディスコは、営業利益33%増・上期配当42円増配と業績自体は堅調だった。しかし終値69,410円に対してPTS価格は65,000円台と約10%弱の下落が懸念されている。チャートは現状で雲の下に位置し、信用倍率は9.24倍と高水準の買い残が積み上がっている状態だ。転換線割れが現実となれば厳しいチャート環境となる。
メモリ関連株はマイクロンの時間外上昇を背景にPTSでは小幅プラスで推移しているものの、63,000円台という水準は前日高値にも届かず上下どちらにも動ける位置にとどまっており、ザラバ次第の展開となりそうだ。
為替と原油:二重のインフレリスク
ドル円は163円82銭まで円安が進行しており、財務副大臣の円安けん制発言があったにもかかわらず円売りの勢いは止まっていない。為替介入の警戒水準を大きく超えた状況にあり、仮に介入が行われなければ輸入物価の上昇を通じたインフレ圧力が高まる懸念がある。さらにイエメンの武装組織がサウジアラビア関連の石油タンカー2隻を攻撃したことで原油価格が上昇し、WTI原油は91ドル台へ達している。100ドルを超えるような展開となれば、インフレへの意識はさらに高まる可能性がある。
本日の注目点
決算シーズンが本格化する中で、業績が良好であっても設備投資拡大への懸念やガイダンスから売られるケースが散見されている。アルファベット、ディスコのように「数字は悪くないが売られる」という展開には引き続き注意が必要だ。VIXは一時20を超え、長期金利は4.70%へ上昇しており、リスク資産全体への警戒感が高まっている。ザラバの動向と為替介入の有無を慎重に見極めながら対応したい局面だ。