米株最高値でも日経先物マイナスの謎
| コード | 銘柄 | 方向 | コメント |
|---|---|---|---|
| - | アドバンテスト(記憶関連) | 逆張り | 証券各社が目標株価を引き下げ(12.3万→11.1万、UBS14.4万→12.6万)も現状株価は依然下回る水準。信用買い残はやや減少も高水準で需給は重い。 |
| - | ファナック | 中立 | 前日大きく下落し日経平均の重しに。円高・輸出関連の弱さが継続するか注視。 |
| - | 半導体関連株(マイクロン等) | 順張り | 米国市場序盤は軟調だったが終盤にプラス転換。日本の半導体関連の戻りの目安になりうる。 |
| - | 自動車・輸出関連株 | 中立 | 円高進行(協調介入への警戒)で上値重い。為替次第で戻りを試すか。 |
米国株は絶好調、ダウが最高値更新
8月4日、米国市場は主要指数がそろって上昇し、ニューヨークダウは最高値を更新した。前日比ではダウ+1.32%、S&P500は+1.48%高で市場最高値にほぼ並ぶ水準まで戻し、ナスダックは+2.13%と大幅高。半導体指数SOXは+1.05%とやや見劣りしたものの、マイクロンやアプライドマテリアルズを含む半導体株も終盤にかけてプラスに転じた。背景には、トランプ大統領がイランへの軍事攻撃計画を取りやめたと表明したことで中東情勢の緊張が緩和し、原油価格が80.29ドルまで下落したことがある。あわせて発表されたISM製造業景況指数は53.9(予想55.6)と約4年ぶりの高水準となり、雇用の回復が確認された一方、インフレ懸念は目立って強まらなかった。
それでも日経平均先物はマイナス圏
米国株がここまで強い動きを見せたにもかかわらず、日経平均先物はCFDベースで一時435円安まで下落する場面があった。前日の日経平均は607円安、下ひげを伸ばす陰線で終え、一目均衡表の転換線・雲を依然として上回れていない。TOPIXも一時雲の上にいた位置から雲の中へ押し戻され、値下がり銘柄数の多さから日経平均以上の下落率となった。唯一グロース250だけが陽線でプラス圏を確保した。
先物が米株に連動しなかった要因として、まず半導体株の動向が挙げられる。前日は韓国コスピが約5%下落しており、米国市場の寄り付き時点でもマイクロンやアプライドマテリアルズが下落していたことが日経先物の重しになったとみられる。もう一つの要因が円高だ。ベッセント財務長官が協調介入を辞さない姿勢を示したと伝わったことが、為替を円高方向に振れさせた。USD/JPYは156円台まで円高が進み、自動車・輸出関連株の重荷となっている。
個別銘柄と需給動向
半導体(記憶関連)テスト装置株では目標株価の引き下げが相次いだ。ある証券会社は12万3000円から11万1000円へ、UBSは14万4000円から12万6000円へとそれぞれ目標株価を下げたが、いずれも現状株価を大きく上回る水準は維持している。信用需給を見ると、現物は買われている一方で信用買い残はやや減少しており、直近水準からは軽くなっているものの全体としてはなお高水準で、需給の重さは残る。
今後の注目点
NYダウ・S&P500が高値圏を維持し、ラッセル2000も転換線・基準線を上抜けるなど地合いの強さを示す中、日経平均・TOPIXが雲を上抜けられるかが焦点となる。円高の進行度合いと半導体株の戻りが、日本株が米株に追随できるかどうかを左右しそうだ。