キオクシア信用買い残最大、受給悪化警戒
| コード | 銘柄 | 方向 | コメント |
|---|---|---|---|
| - | キオクシア | 逆張り | 信用買い残が株数ベースで過去最大の1637万株に拡大、受給が最悪水準で戻りにくい状況 |
| - | NVIDIA | 逆張り | 決算後急伸から一転-4.74%の下落、AI提携プログラム縮小報道と出尽くし売りが重荷 |
| - | アドバンテスト | 中立 | 値上がり率トップも上昇率はNVIDIAの9%高に対し限定的 |
| - | リクルート | 順張り | 日経平均構成銘柄の中で非常に強い動きを見せている |
| - | テラドローン | 順張り | 売買代金5位に浮上、TOPIX改革を先取りした思惑買いとみられる |
日経平均は上昇も先物は反落、地合いは強弱まちまち
前日の日経平均株価は+273円で終えたが、これは前日の米国ハイテク株・半導体株高の影響とされるものの、上昇自体はそれほど力強いものではなく、先物は反落している。TOPIXは+3.16%とグロス優位で堅調に推移し、値上がり率トップにはアドバンテストが入ったが、9%近く上昇したNVIDIAと比べると上昇率は限定的だった。一方でリクルートなど強い値動きを見せる銘柄も存在し、業種別では値上がり率トップにサービス業、中でもソフトウェア関連の上昇が目立った。
キオクシアの受給が最悪水準に
最も注目すべきはキオクシアの需給状況である。株価は前日-8.76%の下落となり、材料を通過しても上値が重い展開が続いている。信用買い残は前日だけで226万株増加し、累計は1637万株に達した。これは先週比で300万株ほどの増加であり、確認できる表示期間の中で最大の信用買い残となる。金額ベースでは株価下落により最悪とまでは言えないものの、株数ベースで見ればこれまでで最も重い受給状況にあると言える。今後も材料不足の中で受給の重さが続く可能性が高く、安易な反発期待は禁物である。
米国市場はNVIDIA急落、半導体・小型株に逆風
米国株は高安まちまちの展開で、ダウはほぼ横ばい、NASDAQとS&P500は小幅安、SOX指数は-3%台の下落となった。NVIDIAは決算後の大幅高から一転-4.74%の急落となり、AIコンピューティング関連のパートナーシッププログラムの一部提示が独占禁止法上のリスク懸念につながったとの報道や、決算後の材料出尽くし売りが重なったとされる。ラッセル2000とSOX指数は一目均衡表の基準線を割り込み、チャート面でも軟化が見られる。バンク・オブ・アメリカの顧客動向としては8週間ぶりに米国株が売り越しに転じたとの情報もあり、需給の変調を示すシグナルとして注視したい。
TOPIX改革を先取りする資金の動き
その中で目立つのが売買代金5位に入ったテラドローンだ。TOPIXの市場再編第2弾が進行中で、グロース・スタンダード市場からも時価総額・流動性の高い銘柄がTOPIXに組み入れられる見込みがあり、これを先取りした思惑買いが入っている可能性が高い。グロース250指数自体も大きく上昇しているが、チャート的には前回のダブルトップ高値とほぼ重なる位置にあり、基準日が8月末であることから9月以降は資金の巻き戻しなど異なる展開になる可能性もあり注意が必要である。
総括
地合いはNVIDIA急落や金利上昇・タカ派的なFRB高官発言の影響を受けやすく、日経平均先物も一目均衡表の雲を割り込む位置にある。キオクシアをはじめとする半導体関連は受給の重さが上値を抑えており、反発を期待する場合も過度な期待は避け、需給とチャートの節目を丁寧に確認する姿勢が求められる。