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配子- 今期の配当予想は年104円(中間43円・期末61円)で前期と同じ。方針はDOE(純資産に対する配当の割合)4.0%以上が目安で、1年の利益のぶれが配当に出にくい
- 運賃の値上げで利益が伸びていて、第1四半期の純利益は通期予想の31%まで進んだ。8月に中間の利益予想を引き上げた
- 前期は営業キャッシュフローから投資を引いた残り(約232億円)で配当(約168億円)をまかなえた。2021年3月期にコロナで減配した歴史はある
ここからは、点検した7つの項目を順番に書いていきます。全部「配当が続くか・増えるか・減るか」の目線です。
1. 今の会社の状況 ― 配当の原資は稼げているか
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 今期予想 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 7,374億円 | 8,130億円 | 8,255億円 |
| 営業利益 | 299億円 | 376億円 | 414億円 |
| 純利益 | 193億円 | 236億円 | 275億円 |
| 自己資本比率 | 51.5% | 56.1% | — |
セイノーホールディングスの柱は、西濃運輸などの輸送事業です。いろいろな会社の荷物を集めてまとめて運ぶ「特別積み合わせ」が得意です。ほかに、トラックや車の販売、物品の販売、不動産の賃貸もしています。
トラックの運転手の残業に上限ができた「2024年問題」で、荷物を運べる力が足りなくなりました。会社はこれを機に運賃の値上げを進め、前期は売上高が10.3%、営業利益が25.8%増えました。三菱電機の物流子会社だった会社を前々期の途中から連結に入れたことも、利益を押し上げています。
ブル2. 直近1か月のニュース ― 配当に響く悪材料は?
9月下旬から10月21日までに、業績の下方修正、減配の示唆、行政処分といった配当に響く悪材料は見当たりませんでした。
出ていたのは、貸切輸送の見積もりを早くする取り組みや、グループの配車サービスの新しい便など、前向きな話です。ほかの運送会社と組んで長い距離を一緒に運ぶ取り組み(O.P.P.)も続いています。
3. 金利の影響 ― 小さい
第1四半期末の借入は約938億円ですが、現金と預金も約908億円あります。借入とほぼ同じだけ現金を持っているので、金利が上がって利払いが増えても、受け取る利息も増えます。金利が配当を削る心配は小さいと見ています。
4. 為替の影響 ― 燃料費を通じて
仕事のほとんどが国内なので、為替で売上が大きく動く会社ではありません。気をつけたいのは燃料(軽油)の値段です。円安や原油高で燃料が上がると費用が増えます。ただ、燃料の値段に合わせて運賃に上乗せする「燃料サーチャージ」のしくみがあり、少し遅れて荷主に転嫁できます。
ベア5. 地政学の影響 ― 原油と荷物の量
会社は、中東情勢の影響を今期の予想に入れていないと説明しています。心配なのは、原油が大きく上がることと、海外の部品が届かず国内の工場が止まって、運ぶ荷物が減ることです。荷主は日用品・建材・機械部品など幅広いので、1つの業種の不振だけで大きく崩れるおそれは小さいと見ています。
6. 決算見通し ― 第1四半期は大きく増益
| 項目 | 今期(2027年3月期)の会社予想 | 第1四半期の実績(4〜6月) | 進み具合 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,255億円 | 2,137億円(+7.1%) | 25.9% |
| 営業利益 | 414億円 | 125億円(+36.4%) | 30.3% |
| 純利益 | 275億円 | 86億円(+52.3%) | 31.3% |
運賃の値上げに加えて、荷物の量も計画より多く、利益が大きく伸びました。8月には中間(4〜9月)の予想を引き上げています(営業利益194億円→204億円)。通期の予想と年104円の配当予想は変えていません。次は11月12日の中間決算です。
7. 配当の持続性 ― ここがいちばん大事
| 配当方針 | DOE(純資産に対する配当の割合)4.0%以上を目安に、中間と期末の年2回 |
|---|---|
| 配当の推移 | 2020年3月期 39円 → 2021年3月期 27円(コロナ禍で減配) → 2022年3月期 29円 → 2023年3月期 56円 → 2024年3月期 100円 → 2025年3月期 102円 → 2026年3月期 104円 → 今期予想 104円(中間43円・期末61円) |
| 配当性向 | 2025年3月期 88.4% → 2026年3月期 66.2% → 今期予想 61.5% |
| お金の裏付け | 2026年3月期は営業キャッシュフロー566億円・投資に334億円で、残り約232億円。配当の総額 約168億円をまかなえた(前の期は投資が708億円と大きく、残りはマイナス) |
| 財務の余力 | 自己資本比率 56.1%(2026年3月末)。借入と同じくらいの現金を持つ |
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ブル配子の判断:ホールドで安心か
- 配当の決め方が安定している。DOE4.0%以上が目安。利益の多い少ないより、純資産をもとに配当を決める
- 本業の利益が伸びている。運賃の値上げが進み、第1四半期は純利益が52%増。中間の予想も引き上げた
- ただ、配当性向の高さと燃料は見ていく。配当性向は6割を超えていて、景気が落ちたときの余裕は大きくない。コロナで減配した歴史もある
セイノーホールディングスは、運び手が足りない時代に運賃を上げて、利益を伸ばしている会社です。中間決算で、利益の伸びと年104円の配当予想が保たれるかを見ます。
- 11月12日の中間決算:引き上げた中間の予想(純利益125億円)に届くか、年104円の配当予想が保たれるか
- 運賃の値上げが続いているか、荷物の量が減っていないか
- 燃料の値段と、燃料サーチャージでの転嫁
よくある質問
- セイノーホールディングスは減配したことがありますか?
- あります。コロナ禍の2021年3月期に、年間配当を39円から27円に減らしました。その後は29円、56円、100円、102円、104円と増え、今期の予想は104円です。今の方針は「DOE4.0%以上を目安」です。将来を約束するものではありません。
- セイノーホールディングスの配当はいつ、いくらもらえますか?
- 2027年3月期の予想は年104円(中間43円・期末61円)です。権利確定は9月末(中間)と3月末(期末)です。
- 配当性向が60%を超えていて大丈夫ですか?
- 2026年3月期の配当性向は66.2%、今期の予想は61.5%です。配当を短い期間で大きく上げたため高く出ていますが、利益が伸びて下がってきています。前期は、営業キャッシュフローから投資を引いた残りで配当をまかなえていました。
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配子出典
- セイノーホールディングス「2027年3月期 第1四半期決算短信」(2026-08-06)・「2026年3月期 決算短信」(2026-05-14)・配当方針(会社のウェブサイト)
この記事は点検日(2026年10月21日)時点の情報です。数値は会社の開示資料にもとづきます。