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配子- 今期の配当予想は年205円(中間100円・期末105円)で据え置き。方針は配当性向70%が目安で、前期に一気に増配した。確かめた範囲で減配はない
- ただ、今期の純利益は12.5%減の予想で、配当性向は74%と目安を超える。第1四半期も純利益は10.8%減だった
- 自己資本比率は73.5%で財務はとても強い。一方、前期は投資が大きく、営業キャッシュフローから投資を引いた残りはマイナスだった
ここからは、点検した7つの項目を順番に書いていきます。全部「配当が続くか・増えるか・減るか」の目線です。
1. 今の会社の状況 ― 配当の原資は稼げているか
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 今期予想 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 2,791億円 | 2,947億円 | 3,050億円 |
| 営業利益 | 330億円 | 365億円 | 343億円 |
| 純利益 | 269億円 | 312億円 | 273億円 |
| 自己資本比率 | 78.0% | 73.5% | — |
上組は、港で船の荷物を積み下ろす港湾荷役を中心に、倉庫や運送、国際輸送まで手がける物流の会社です。コンテナや穀物、飼料など、暮らしに欠かせない荷物を多く扱っています。
前期は、コンテナの取り扱いが堅調だったことと、運賃や荷役料の値上げが効いて、純利益が16.1%増えました。今期は、新しい設備への投資で減価償却費や修繕費が増えるため、減益の予想です。
ブル2. 直近1か月のニュース ― 配当に響く悪材料は?
9月下旬から10月21日までに、業績の下方修正、減配の示唆、事故や処分といった配当に響く悪材料は見当たりませんでした。
9月には、自社株買いで約37万株(約18億円)を買いました。株の数が減ると、同じ配当の総額でも1株あたりに回るお金が増えます。
3. 金利の影響 ― 小さい
長いあいだ借入がほとんどない会社でした。最近は倉庫などへの投資や買収で借入を使い始めていますが、自己資本比率は73.5%と高く、金利が上がっても利払いが配当を削る心配は小さいと見ています。
4. 為替の影響 ― どちらにも転ぶ
為替で利益がどれだけ動くかは公表されていません。円安なら輸出の荷物が増え、円高なら輸入の荷物や燃料費の面で助かります。どちらに振れても、港の仕事がなくなるわけではないので、配当を大きく揺らす話ではないと見ています。
5. 地政学の影響 ― 世界の荷動き
中東や紅海の情勢、米中の関税で、世界のコンテナの流れが乱れると、港の取り扱いが減るおそれがあります。ただ、穀物や飼料のように日本で必ず要る荷物は、どこかの国から輸入されて港を通ります。
ベア6. 決算見通し ― 第1四半期は減益
| 項目 | 今期(2027年3月期)の会社予想 | 第1四半期の実績(4〜6月) | 進み具合 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 3,050億円 | 749億円(+3.1%) | 24.6% |
| 営業利益 | 343億円 | 87億円(−9.5%) | 25.4% |
| 純利益 | 273億円 | 71億円(−10.8%) | 26.0% |
第1四半期は減益でしたが、会社はもともと減益を予想していて、通期予想への進み具合は4分の1と、ほぼ計画どおりです。8月の時点で、通期の予想と年205円の配当予想は変えていません。次は11月中旬の中間決算です。
7. 配当の持続性 ― ここがいちばん大事
| 配当方針 | 1株配当の安定的・持続的な増額を目指しつつ、連結配当性向70%を目安(2026年3月期から・中期経営計画2030) |
|---|---|
| 配当の推移 | 2021年3月期 50円 → 2022年3月期 73円 → 2023年3月期 90円 → 2024年3月期 100円 → 2025年3月期 130円 → 2026年3月期 205円 → 今期予想 205円(中間100円・期末105円) |
| 配当性向 | 2025年3月期 50.4% → 2026年3月期 65.9% → 今期予想 74.0% |
| お金の裏付け | 2026年3月期は営業キャッシュフロー357億円に対して投資が606億円で、残りは約249億円のマイナス。配当の総額は約205億円。その前の期は残りが約329億円のプラスだった。現金は692億円(2026年3月末) |
| 財務の余力 | 自己資本比率 73.5%(2026年3月末)。持ち合いの株を減らしていく方針で、売ればお金が入る |
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ブル配子の判断:ホールドで安心か
- 財務はとても強い。自己資本比率73.5%で、現金も持ち合いの株もある。確かめた範囲で減配はなく、今期も205円を据え置く予想
- ただ、配当性向が目安を超える。今期は純利益が12.5%減る予想で、配当性向は74%。方針の70%を上回る
- 投資の回収を見ていく。前期は投資が営業キャッシュフローを上回った。増えた減価償却費や修繕費が、この先の利益につながるか
上組は、配当を一気に増やし、減益の今期も据え置く会社です。中間決算で、利益の予想と年205円の配当予想が保たれるか、来期の配当の考え方に変化がないかを見ます。
- 11月中旬の中間決算:純利益273億円の予想と、中間100円・年205円の配当予想が保たれるか
- 減価償却費や修繕費の増え方と、コンテナの取り扱い
- 自社株買いと、持ち合いの株の売却の進み具合
よくある質問
- 上組は減配したことがありますか?
- 確かめた2021年3月期以降、年間配当は減っていません(50円・73円・90円・100円・130円・205円)。今期の予想は205円の据え置きです。将来を約束するものではありません。
- 上組の配当はいつ、いくらもらえますか?
- 2027年3月期の予想は年205円(中間100円・期末105円)です。権利確定は9月末(中間)と3月末(期末)です。
- 配当性向が74%で、減配の心配はありませんか?
- 会社の方針は「連結配当性向70%が目安」で、今期の予想は純利益が減るため74%になります。それでも205円を据え置く予想です。自己資本比率は73.5%と高く、すぐに減らす心配は小さいと見ていますが、利益の減少が続くかは中間決算で確かめます。
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配子出典
- 上組「2027年3月期 第1四半期決算短信」(2026-08-13)・「2026年3月期 決算短信」(2026-05-14)・中期経営計画2030
- 上組「自己株式の取得状況に関するお知らせ」(2026-10-01)
この記事は点検日(2026年10月21日)時点の情報です。数値は会社の開示資料にもとづきます。