保有銘柄の月次点検(配当目線)

【2026年10月点検】上組(9364)はホールドで大丈夫?配当目線で配当性向74%・205円・減益予想をチェック

点検日 2026/10/21(水)   倉庫・運輸関連業   配子(はいこ)
配子配子
こんにちは、配子です。今日は上組を点検します。神戸や横浜などの港で、船の荷物の積み下ろしや倉庫、運送を手がける港の物流の会社ですね。10月に足した20銘柄のひとつで、少しずつ買いはじめたところです。夫は持っていない、わたしだけの銘柄です。見るのは「この配当、これからも続くのかしら」だけです。
ブルブル
配子さん、上組は前期に配当を130円から205円に増やしたんだぜ! 自己資本比率は73%もあるんだ!
ベアベア
でも今期は純利益が12%減る予想で、配当は205円のまま。配当性向は74%で、会社の目安の70%を超えちゃうの…。
ブルブル
減益でも205円を据え置くってことは、配当を守る気があるってことだぜ!
配子配子
配当性向で決める会社だと、利益が減り続けたらどうなるのか気になりますね。順に見ていきましょう。結論は先に書いておきます。
判定:注意しながらホールド 2026年10月の点検
  • 今期の配当予想は年205円(中間100円・期末105円)で据え置き。方針は配当性向70%が目安で、前期に一気に増配した。確かめた範囲で減配はない
  • ただ、今期の純利益は12.5%減の予想で、配当性向は74%と目安を超える。第1四半期も純利益は10.8%減だった
  • 自己資本比率は73.5%で財務はとても強い。一方、前期は投資が大きく、営業キャッシュフローから投資を引いた残りはマイナスだった
保有株数
0.0205株
取得単価
4,870円
年間配当(予想)
4円
取得単価に対する利回り
4.21%
参考:評価額 99円・含み損益 −1円(判定には使っていません)。保有データは /haiko と同じで、毎営業日自動で更新されます。

ここからは、点検した7つの項目を順番に書いていきます。全部「配当が続くか・増えるか・減るか」の目線です。

1. 今の会社の状況 ― 配当の原資は稼げているか

項目2025年3月期2026年3月期今期予想
営業収益2,791億円2,947億円3,050億円
営業利益330億円365億円343億円
純利益269億円312億円273億円
自己資本比率78.0%73.5%—

上組は、港で船の荷物を積み下ろす港湾荷役を中心に、倉庫や運送、国際輸送まで手がける物流の会社です。コンテナや穀物、飼料など、暮らしに欠かせない荷物を多く扱っています。

前期は、コンテナの取り扱いが堅調だったことと、運賃や荷役料の値上げが効いて、純利益が16.1%増えました。今期は、新しい設備への投資で減価償却費や修繕費が増えるため、減益の予想です。

ブルブル
港の仕事は、景気が悪くても荷物がゼロにはならないんだぜ!

2. 直近1か月のニュース ― 配当に響く悪材料は?

9月下旬から10月21日までに、業績の下方修正、減配の示唆、事故や処分といった配当に響く悪材料は見当たりませんでした。

9月には、自社株買いで約37万株(約18億円)を買いました。株の数が減ると、同じ配当の総額でも1株あたりに回るお金が増えます。

3. 金利の影響 ― 小さい

長いあいだ借入がほとんどない会社でした。最近は倉庫などへの投資や買収で借入を使い始めていますが、自己資本比率は73.5%と高く、金利が上がっても利払いが配当を削る心配は小さいと見ています。

4. 為替の影響 ― どちらにも転ぶ

為替で利益がどれだけ動くかは公表されていません。円安なら輸出の荷物が増え、円高なら輸入の荷物や燃料費の面で助かります。どちらに振れても、港の仕事がなくなるわけではないので、配当を大きく揺らす話ではないと見ています。

5. 地政学の影響 ― 世界の荷動き

中東や紅海の情勢、米中の関税で、世界のコンテナの流れが乱れると、港の取り扱いが減るおそれがあります。ただ、穀物や飼料のように日本で必ず要る荷物は、どこかの国から輸入されて港を通ります。

ベアベア
食べ物や飼料の荷物は、景気に関係なく入ってくるんだね。

6. 決算見通し ― 第1四半期は減益

項目今期(2027年3月期)の会社予想第1四半期の実績(4〜6月)進み具合
営業収益3,050億円749億円(+3.1%)24.6%
営業利益343億円87億円(−9.5%)25.4%
純利益273億円71億円(−10.8%)26.0%

第1四半期は減益でしたが、会社はもともと減益を予想していて、通期予想への進み具合は4分の1と、ほぼ計画どおりです。8月の時点で、通期の予想と年205円の配当予想は変えていません。次は11月中旬の中間決算です。

7. 配当の持続性 ― ここがいちばん大事

配当方針1株配当の安定的・持続的な増額を目指しつつ、連結配当性向70%を目安(2026年3月期から・中期経営計画2030)
配当の推移2021年3月期 50円 → 2022年3月期 73円 → 2023年3月期 90円 → 2024年3月期 100円 → 2025年3月期 130円 → 2026年3月期 205円 → 今期予想 205円(中間100円・期末105円)
配当性向2025年3月期 50.4% → 2026年3月期 65.9% → 今期予想 74.0%
お金の裏付け2026年3月期は営業キャッシュフロー357億円に対して投資が606億円で、残りは約249億円のマイナス。配当の総額は約205億円。その前の期は残りが約329億円のプラスだった。現金は692億円(2026年3月末)
財務の余力自己資本比率 73.5%(2026年3月末)。持ち合いの株を減らしていく方針で、売ればお金が入る
ベアベア
配当性向70%が目安なら、利益が減ったら配当も減らされるんじゃないかな…。今期はもう74%だよ。
配子配子
そこがいちばん気になるところですね。今期は目安を超えても205円を守る予想にしてくれました。財務はとても強いので、すぐに減らす心配は小さいと思います。ただ、利益の減少が来期も続くと、70%の目安との差が広がります。わたしは「減配したら売る」と決めているので、今月は「注意しながら」にしておきます。
ブルブル
投資で増えた費用が、この先の稼ぎにつながるかがカギだな!

配子の判断:ホールドで安心か

注意しながらホールド(継続)
  1. 財務はとても強い。自己資本比率73.5%で、現金も持ち合いの株もある。確かめた範囲で減配はなく、今期も205円を据え置く予想
  2. ただ、配当性向が目安を超える。今期は純利益が12.5%減る予想で、配当性向は74%。方針の70%を上回る
  3. 投資の回収を見ていく。前期は投資が営業キャッシュフローを上回った。増えた減価償却費や修繕費が、この先の利益につながるか

上組は、配当を一気に増やし、減益の今期も据え置く会社です。中間決算で、利益の予想と年205円の配当予想が保たれるか、来期の配当の考え方に変化がないかを見ます。

次の点検で見ること
  • 11月中旬の中間決算:純利益273億円の予想と、中間100円・年205円の配当予想が保たれるか
  • 減価償却費や修繕費の増え方と、コンテナの取り扱い
  • 自社株買いと、持ち合いの株の売却の進み具合

よくある質問

上組は減配したことがありますか?
確かめた2021年3月期以降、年間配当は減っていません(50円・73円・90円・100円・130円・205円)。今期の予想は205円の据え置きです。将来を約束するものではありません。
上組の配当はいつ、いくらもらえますか?
2027年3月期の予想は年205円(中間100円・期末105円)です。権利確定は9月末(中間)と3月末(期末)です。
配当性向が74%で、減配の心配はありませんか?
会社の方針は「連結配当性向70%が目安」で、今期の予想は純利益が減るため74%になります。それでも205円を据え置く予想です。自己資本比率は73.5%と高く、すぐに減らす心配は小さいと見ていますが、利益の減少が続くかは中間決算で確かめます。
ベアベア
中間決算で利益が予想どおりか、ちゃんと見ようね。
配子配子
そうですね。今月の上組は注意しながらホールド。11月の中間決算で、もう一度見ますね。

出典

  • 上組「2027年3月期 第1四半期決算短信」(2026-08-13)・「2026年3月期 決算短信」(2026-05-14)・中期経営計画2030
  • 上組「自己株式の取得状況に関するお知らせ」(2026-10-01)

この記事は点検日(2026年10月21日)時点の情報です。数値は会社の開示資料にもとづきます。

この点検について
毎月1回、配当目的で持っている銘柄に「配当を脅かすニュース」が出ていないかを確かめています。見るのは株価ではなく、配当が続くか・増えるか・減るか。
安心 配当は守られている
注意 気になる材料あり。次の決算を見る
要再考 減配のおそれ。保有を見直す
免責:当ページは運営者「株人(かぶと)」が保有銘柄を点検した記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。 点検日時点の情報にもとづきます。投資判断はご自身の責任で行ってください。